こんにちは、
今日は、戦後の家づくりによく使われてきた建築の工法と材料について考えてみます。
柱などの主要構造部分ではやはり木が主流です。
と言っても、国産の無垢材はあまり普及せず、安価な外国産材や細い材を接着した集成材が多く使われました。
その他には2×4工法、工場生産のプレハブ軽量鉄骨などが爆発的に普及してきました。
とは言え、戦後の高度成長期における大量供給・大量生産のためには工業化やシステム化は不可欠でしたので、これらによって、多くの国民の皆様に貢献をされてきたことは間違いありません。
今でも大手ハウスメーカーとして最新の住宅を供給されて見えます。
他にも特殊なPCコンクリート造、ビルなどと同じRC造(鉄筋コンクリート造)、大スパンの工場などと同じ重量鉄骨造(S造)があります。
現在の名古屋城はRC造です。
次に屋根です。
やはり瓦が主流ですが、最近では和瓦ではなく平板瓦です。
他には、金属(トタン)、カラーベスト、などが多く使われています。
次に外壁では、
大雑把にモルタルに塗装、金属(トタン)、サイディング、ALC(エーエルシー=気泡コンクリート)などです。
瓦以外はすべて、工場での塗装仕上げです。
前回戦前では取り上げなかった内装では、ベニヤに印刷紙やビニールを張ったプリント合板の壁や、薄い木のスライスを合板に張り付けて塗装したフロアー合板の床、塩ビ製の床シート、ビニールクロス、、、などの石油製品・化学製品が主流です。
無垢の板にさえウレタン塗装されています。
もうお気づきだと思いますが、戦前の家づくりには殆ど無かった工法と材料です。
当然、何百年と存在していません。
そう、一軒たりとも!
昭和25年以降の建築基準法にも原因があるのでは、、と思います。
これまでも、災害や事故が起こるたびに後追いで改正されてきた法律です。
後に法律のタイトルで考えます。
次回は技術について考えたいと思います。
ではまた。